【京都】2024年の祇園祭・前祭の宵山を歩く!全23基の山鉾をすべて観てきた【写真付き】

※当サイトにはプロモーションが含まれています

京都

こんにちは、Niinaです。

夏と言えば祇園祭!ということで、2024年の夏も京都の祇園祭に行ってきました

昨年は前祭・後祭どちらも行けたのですが、今年は前祭の宵山のみです。

23基ある前祭の山鉾を観たので、散策の備忘録として山鉾の写真を載せていきます。

スポンサーリンク
              

宵山について

宵山期間は各町会所前に山鉾が建てられ、近くで観ることができます。

懸装品(山鉾を飾る美術品)が山鉾に飾られているものもあれば、取り付けられていない状態の山もあります。また、「会所飾り」といって町会所に懸装品などが展示されています。

■前祭の日程

2024年7月14日(日)~7月16日(火)…宵山

2024年7月17日(水)…前祭の山鉾巡行、神幸祭

私は2024年8月15日(月)の昼頃に見て回りました。月曜とはいえ祝日だったので人は多かったです。

そして、暑い!!

今回、見て回った順番

①長刀鉾→②函谷鉾→③孟宗山→④占出山→⑤山伏山→⑥菊水鉾→⑦霰天神山→⑧放下鉾→⑨郭巨山→⑩蟷螂山→⑪四条傘鉾→⑫芦刈山→⑬油天神山→⑭木賊山→⑮太子山→⑯岩戸山→⑰船鉾→⑱伯牙山→⑲綾傘鉾→⑳鶏鉾→㉑白楽天山→㉒保昌山→㉓月鉾

先述にもありますように、前祭の山鉾は全部で23基あります。数が多いので全部観に行く場合は事前に行く順番を決めておくことをオススメします。

私は昨年、うっかりしていて1つ観忘れてしまったのです。帰宅してから気付いたので、時すでに遅し。後悔したものです…。

「今年は絶対全部巡る!」と、観たらチェックしていきました。月鉾が最後になっているのは行き忘れているのに気付いたからです…(本当は綾傘鉾の次に行く予定でした)。

気付けてよかったです…!

山鉾

私が観た順番で記していきます。

長刀鉾

最初に観たのは長刀鉾(なぎなたほこ)でした。

見上げるほどに高い、巨大な鉾です。

この日は雨予報だったので、懸装品や提灯にカバーが掛けられていました。

鉾の先(鉾頭)に大長刀が。先が御所と神を指さないよう、南を向いているんだそうです!

函谷鉾

続いて、函谷鉾(かんこほこ)です。

長刀鉾の近くにあります。こちらも巨大な鉾です。

函谷関の故事に由来しています。

車輪も本当に大きいんです。

きらびやかです!このへんは特に混雑しているのでじっくり観られないんです…。

鉾頭は三日月と山形。

孟宗山

孟宗山(もうそうやま)です。

雪の中、三国時代の呉の孟宗が病気の母のために好物のたけのこを掘った話がモチーフです。

私が去年行きそびれてしまった山です。函谷鉾のすぐ近くにあるのですが…。

ブルーシートがかかっていました。

真松に真っ白な綿がたくさん付いています。雪が積もっているようですね。

占出山

占出山(うらでやま)です。

モチーフは神功皇后が鮎を釣り遠征の成功を占ったという日本書紀の話です。このエピソードは「鮎」という漢字の由来と言われています。

たくさんの懸装品を観ることが出来ました!

御神体である神功皇后の釣り竿につけられる鮎です。

山伏山

山伏山(やまぶしやま)です。

傾いた八坂の塔を祈祷で直したという、浄蔵貴所を御神体とした山です。

展示されていた懸装品。

御神体人形の浄蔵貴所。

菊水鉾

菊水鉾(きくすいほこ)です。

町内の「菊水の井」を由来とする山です。菊の露を飲んで700年も生きたという少年「菊慈童」を祭っています。

鉾なので、こちらもやはり大きいです。

屋根がまた凄いですよね…!そして、天井絵がちらりと見えましたがカッコイイです。

車輪にも菊の紋が。

鉾頭にも黄金の菊。

天王人形は彭祖(ほうそ)という700年以上生きたという伝わる人物です。

近くにある「菊水の井跡」。

霰天神山

霰天神山(あられてんじんやま)です。

提灯が可愛い。

永正年間(1504~1521)に京都で大火があった時、突然霰と天神像が降りてきて火が消えたという話が由来です。

放下鉾

放下鉾(ほうかほこ)です。

放下僧を御神体としている鉾です。

鉾なのでこちらも大きいです。

雨天でビニール越しですが、とても豪華なのが伝わってきます。

黄金です。彫刻の装飾も美しかったです。

鉾頭。近くにたまたまトンボが飛んでいました!

郭巨山

郭巨山(かっきょやま)です。

郭巨という人物が、貧しい生活の中、口減らしのために穴を掘ると黄金の釜を掘り当てて母親に孝行できたという中国の説話をモチーフにしています。

落ち着いた色合いでカッコイイです。

蟷螂山

蟷螂山(とうろうやま)です。

「かまきりやま」とも。小さなからくりカマキリがくじを引いてくれるおみくじも可愛かったです。

御所車の上にからくり仕掛けの大きなカマキリが載っていて、巡行の時は動いている姿が見られます。

四条傘鉾

四条傘鉾(しじょうかさほこ)です。

提灯の「傘」の字が可愛いです。昼頃でしたが既に灯が灯ってますね。

傘の形をした鉾で、起源は応仁の乱以前とのこと。

芦刈山

芦刈山(あしかりやま)です。

貧しさで別れた夫婦。京で乳母となり豊かになった妻が、芦を売って暮らす落ちぶれた夫を見つけ再びめでたく結ばれるという、謡曲「蘆刈」をモチーフにしている山です。私の推し山です。

金幣。他にもたくさんの懸装品を観ることが出来ました。

芦。重要有形民俗文化財。

御神体人形。

旧御頭も展示されていました。1537(天文6)年のものだそうです。

油天神山

油天神山(あぶらてんじんやま)です。

菅原道真を祭る山です。

油小路通りにあるので油天神山なのだそう。

木賊山

木賊山(とくさやま)です。

謡曲「木賊」に由来した山です。

懸装品は取付けられていない状態です。

太子山

太子山(たいしやま)です。

四天王寺を建立する際、聖徳太子自ら杉の木を探し求めた話に由来しています。

他の山は真木(立てられている木)に松の木を立てていますが、太子山だけは杉の木なんです。

懸装品の展示。

岩戸山

岩戸山(いわとやま)です。

モチーフは「天の岩戸」「国生み」。

大きな車輪がついていて鉾のように思ってしまいますが、山なんです!

曳山(ひきやま)という種類の山で、鉾ではなく山を表す真松が立てられています。

前祭の曳山はこちらの岩戸山のみですが、後祭には2基あります。

懸装品の展示も。

船鉾

船鉾(ふねほこ・ふねぼこ)です。

神功皇后が新羅へ出兵した伝説をモチーフにした鉾で、船の形をしています。

金色の鳥は「鷁」(げき)という想像上の鳥です。

車輪も巨大です。

今年はビニール越しですが、色鮮やかで美しかったです。

伯牙山

伯牙山(はくがやま)です。

伯牙は琴の名手で、自分の琴を深く理解してくれた友人の死を知って弦を切り二度と琴を演奏しなかったという故事「断琴の交わり」をモチーフにした山です。

綾傘鉾

綾傘鉾(あやかさほこ・あやがさほこ)です。

こちらも傘の形をした鉾です。

鶏鉾

鶏鉾(にわとりほこ)です。

君主に対して民が諫言する時に使う太鼓である諫鼓(かんこ)の上に苔が生えて鶏が巣をつくるほど平和だったという中国の故事がモチーフです。

雨が結構強く降っていたのでじっくり見られませんでしたが、とても美しかったです。

今年は、稚児人形が実は正座が出来るという新発見があったそうです!

鉾頭。

白楽天山

白楽天山(はくらくてんやま)です。

土砂降りです…

『琵琶行』や『長恨歌』などでおなじみの唐の詩人・白楽天(白居易)です。

保昌山

保昌山(ほうしょうやま)です。

他の山鉾とは少し離れたところに位置しています。「保」デザインの提灯が特徴的ですね。

笹がたくさん飾られていました。

御神体の丹後守・平井保昌。和泉式部のために危険をおかして紫宸殿に忍び込んで梅の花をとってくる話をモチーフにした山です。

月鉾

最後に、月鉾(つきほこ)です。

全ての山鉾の中で一番大きく、一番重い山鉾が月鉾なんだそうです。

柱まで豪華な鉾です。

長刀鉾や函谷鉾などにも言えますが、非常に大きいので道路の向かいからみると全体がよく見えます。

最後に

2024年の祇園祭の前祭の探訪記でした。去年は曇っていて7月の京都にしては比較的暑くなかった記憶があるのですが、今年はとても暑かったです。途中大雨に降られましたが、今では良い思い出です(笑)

祇園祭は貴重で美しいものがたくさん観られるので、ぜひ行ってみて下さい!

過去の祇園祭探訪記はこちら

【京都】2023年の祇園祭・前祭!山鉾の建つ京の町を散策してきた【2023年7月14日】

【京都】2023年の祇園祭・後祭へ!11基の山鉾と御旅所で御神輿を観てきた【2023年7月22日】

【2022年7月23日】祇園祭・後祭の宵山散策!11基の山鉾を観てきた【京都】